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レオロの歯石除去・抜歯をしました

先日レオロの麻酔下での歯石除去と抜歯をしました。

レオロは11歳のシニアさんです。

 

飼い主様が特に気になるのは麻酔の危険性や歯がなくなってしまった後のことだと思います。

今回は歯石除去と抜歯をすることになった理由と病院で行ってもらった検査について書いていこうと思います。

↑の写真は歯石除去前の写真になります。

写真を見ていただくと分かりますが、歯石の状態はあまりなくきれいだと思います。

病院の先生にもあまり歯石がなくてきれいだねと言われています。

 

今回歯石除去と抜歯をしようと思ったのが、歯肉が下がって歯の根っこが出ている歯や揺れている歯があったり、サラサラの鼻水ではなく少しねばねばした鼻水が出始めたので、病院で診てもらい予防的に歯石除去と抜歯をした方がいいとなったからです。

 

歯肉が下がっり歯の根っこが見えていたり、揺れている、ねばねばした鼻水が出るのをみて歯周病が進んでいる可能性があるのではと思い病院に連れて行きました。

根っこが見えたり、揺れているのは歯周病のイメージがしやすいと思いますが、鼻水はなかなかイメージしにくいですよね?

 

口と鼻はつながっているので歯周病が進行すると歯周病の膿が鼻の奥まで達して、膿っぽい黄色い鼻水が出るようになります。さらに進行すると顔やあごの骨に感染が及び折れたり、顔に穴が開いたりすることもあります😨

幸いレオロはまだまだきれいな鼻水だったので、そこまで進行していないだろうと思っていました🤔

↑の写真は歯石除去後の写真です。

レントゲン検査をしてもらい、歯肉や根っこにそこまで問題はなさそうだけど、そのままにしておくといつか悪さをしそうな歯や揺れている歯を抜いてもらい、歯石をとってもらいました。

↓はレントゲン写真になります。上のあご、下のあごとパーツに分かれて何枚もとっていただき、お迎えの時に今、歯の根っこはどんな状態なのか分かりやすく説明もしていただきました。

↑の写真は抜歯してもらった歯です。

抜歯をしたことで食べられないんじゃないかと心配されますが、レオロの場合は、奥歯は全部無事で、前の歯くらいしか抜いてないので、食べるのに苦労はしていないようです。

おやつのとさかをバリバリ食べてます😄


写真を見ていただくと分かりますが、歯石があまりついていないわりに根っこの方は汚れていませんか?

この汚れがすすんでいたら歯周病はもっと進行していたかもしれません。

この写真から分かるのは歯石の多さが歯周病の酷さにつながるわけではないということです。

揺れている歯や今後悪さをしそうな歯を抜く理由は他の健康な歯を守るためです。

症状が出ている歯をそのままにするとそこから歯周病がどんどん進行して他の健康な歯も歯周病になってしまい、

・ごはんが食べずらい

・口が閉じられない

・顔に穴が開いたなどわんちゃんの生活を脅かすような症状が出た時には、何十本も抜かなくてはいけないという状況の子も見てきました。

 

そうなると好きなものも食べさせてあげられなくなるので、数本くらいですんでよかったと思っています。

 

また、麻酔のリスクを心配している方もいらっしゃると思います。

・腎臓、肝臓、心臓への負担

・血圧低下

・アレルギーやアナフィラキシー症状など

上記のようなことを聞くと麻酔が怖くなってしまうと思いますが、このようなことがないように病院では事前に血液検査やレントゲン検査、エコー検査をして、できるだけ全身麻酔のリスクがないようにしてくれます。

それでも心配でしたら納得いくまで先生とお話をしてみてください。

 

次回は無麻酔歯石除去について書きます。

動物病院に勤めていたからこそ、私は無麻酔歯石除去はおすすめできません。

その理由とデメリットについてもお話しします。