そろそろ暖かくなって虫たちが本格的に活動し始める季節になりました🌸🐜

そして犬さんにとっては予防の季節でもあります💉

５月にはフィラリア予防が始まります。

フィラリア予防薬をもらう時に毎年血液検査をすると思いますが、フィラリア検査には犬さんの命を守る大切な役割があります。

“フィラリア症”とは蚊がフィラリア症にかかった犬さん、猫さんを含む哺乳類の血と一緒にミクロフィラリア（顕微鏡で見れる程度の小さな幼虫）を吸い、他の犬さんの血を吸う際にミクロフィラリアが蚊から脱出することで感染します。

ミクロフィラリアは犬さんの血管の中で少しずつ脱皮し大きくなりながら心臓へ移動していきます。

フィラリアにはオスとメスがいて、長細いそうめんのような虫で、成虫になると最大で17～30cmになります。

（以前勤務していた動物病院で何度もサンプルとして飾られたホルマリン漬けを見ています😨ネットでも調べると出てきますが気持ち悪いの載せません😅）

オスとメスは繫殖することでミクロフィラリアを生みます。

生まれたミクロフィラリアは血液の流れに乗り、体中に運ばれます。

フィラリア予防薬はこのミクロフィラリアを駆除するために飲みますが、大量のミクロフィラリアが血管の中にいた場合、死滅した大量のミクロフィラリアが細い血管に詰まったりして、犬さんがアナフィラキシーを起こしたり、最悪の場合死に至ることもあります。

だから、体に大量のミクロフィラリアがいないか検査をするためにフィラリア検査が大切になります。

「じゃあ、シーズン中の投与もしくは年間投与していれば検査は必要ないんじゃないの？」と思いますよね？

飲ませ忘れてしまったり、飼い主様が見ていないところで吐き出していることもあるため万が一がないように血液検査をします。

「うちの子は大丈夫！そんなのありえない！」はありません。万が一が起こるときがあります。

その万が一のリスクを減らすために人側が面倒くさいこと、費用を負担する必要があります。